私は大学在学中、バックパッカーとして世界50ヵ国以上を旅しました。その中で私の心を最も掴んだ国が、ただのよそ者だった自分を、遊牧民独自の文化で熱烈に歓待してくれたモンゴルです。彼らは2000年の歴史を誇る素晴らしい文化を持ち、仲間同士の連帯に根ざした暖かい信頼経済の下で、雄大な自然と共に暮らしています。世界随一の親日国でもあり、東日本大震災発生時、全国家公務員が給与1日分の義援金を日本に寄付してくれた程です。
一方、現地を旅する中で、世界最悪レベルの都市部の大気汚染や、貧困層のスラム問題など、多くの深刻な社会問題も目の当たりにしました。モンゴルのような市場の小さい途上国は、海外からの支援や投資が流入せず、そういった問題の改善が進まない現状があります。
素晴らしい人と文化を持っているにも関わらず、世界から注目されない多くの途上国。そんな国のヒーローとなり、世界が驚く事業を生み出す。これこそが私が生きる意味だと考え、Eiferを創業しました。